はじめにアーカイブ

小品盆栽の楽しみ方

  • 投稿日:
  • 作業日:
  • by
  • カテゴリ:

小品盆栽は楽しい

始めまして市川です。

私はミニ盆栽(40年位前は小品盆栽といえば三寸(9cm)位でした)が好きです。
世情と共にサイズ、価値観の変化は在りましても、何故小品盆栽なのかを考えますと今でも初心を変える事が出来ません。

小品盆栽はまず可愛いものでなくてはなりません。
そして綺麗(清潔)でなくてはいけません。
そして無限の創造を与えて、癒し、次の活力を与えてくれ、速く結果が出るのも現代的です。
私の生活とって小品盆栽は欠くことの出来ないパートナーであります。

その理由は社会生活の多くが妥協(我慢)の中で成り立っています。
妥協が出来る人を良識人と云うは何か切ない気持ちです。
そこで、何の妥協もせず、継続できるものは何か考えたのですが私にはこれといった才能はありません。

それが、近所の人に進められ始めたのが盆栽でした。
盆栽を始めて解ったことは、大半は樹木自身が出来てくれる事です。
盆栽づくりとは残りの数%を私たち人間が手伝えばいいものだと気づきました。
そして、残りの数%を徹底的に実践することに価値を求め 現在に至ります。

おかげで、会社勤めも継続でき平成16年5月に定年を迎えることが出来ました。
それは、仕事以上に考え、観察し、実践する事により双方に相乗効果を生む事に真の価値が在ります。
仕事には盆栽に取り組む姿勢を生かし、盆栽には仕事(会社勤め)で学んだ手法を応用します。
これが趣味を持つ最大の価値と思ったのが盆栽を継続している理由であり、何よりも、楽しいと感じることが大前提であります。

皆さんにお願いしたい事

1、何故 盆栽なのかのコンセプトを持って下さい。
その理由は、自分の体力、財力、場所、時間は人さまざまです。
可能な資源を考え自分に可能な盆栽の方向を定め大いに創造してください。
創造は無限であり無償です。

2、趣味に留めることです。
(道楽は収入の半分以上を費やすことだそうです。全国の平均年収から逆算しますと道楽のできる人は1200万円以上の所得者となります)
その理由は、趣味者はプロの様に上手には出来ません。
プロは専門的知識や技術、技能習得のため長期間修行をして盆栽園を開業しています。
然し、我々趣味者は時間が豊富ですのでプロより時間をかけ丁寧に行うことは出来ます。
即ち、プロより丁寧に作業することが趣味者の強みです。
そして、趣味者からプロが盆栽を買い求める現実も他の美術工芸品等に無い面白い現象であります。

3、美術品、工芸品等名品(国宝、重文)を見て(写真集で充分です)下さい。
その理由は、この中に盆栽に求める情景が表現されていますし 盆栽は世界に誇れる庶民芸術だからです。
絵画を見る場合は構図、バランス、筆はしり等隈なく見ることです。

私は橋本関雪の「幻猿」を見た時、驚嘆のあまり4時間位の時間を要しました。
猿の絵ですが小品盆栽つくりの大きなヒントを得ました。
丁寧の度合いを見つけたのであります。

又、盆栽は生き物であり変化します。
この変化を活用又は抑制する日常管理が必要ですので一般の芸術品とは異なる維持管理芸術であります。

これ等が「盆栽は難しい」の言葉に繋がっているのでしょうか?
盆栽は作るものではありません。
樹木の特徴や性質を生かす作業をすることだと考えます。

4、とにかくやってみる
何事もそうですが考えた、考えている、考えようとしているでは進歩しません。
やってみて、その結果を観察し、忘れないようにメモをし、次に生かすことを繰り返すことです。
日本人初のノーベル物理学者湯川秀樹先生が「創造とは模倣である、模倣は商品の模倣ではなくプロセスの模倣である」と言っています。
やり方のまねをして 新しいものを自分の考えで作りなさいということだと思います。

実践の手法は3現主義のみ

1、現場で(自分の棚で、展示会場で、人の棚で)
2、現物を(盆栽を、鉢を、乾燥を、根を、幹を、枝を、梢を、葉裏を、鉢穴を、土を等)
3、現実的に(葉が多くて見えなければ葉透かしをして、枝を移動して、肉眼で見えなければルーペや顕微鏡を使って、見えない鉢の中は匂いを嗅いで)

難しいことは在りません。
盆栽は見るもの、見せるものです。

根、幹、枝、梢、葉、花、実等毎日の水かけや植え替えで見ているといつもと違う、人と違う、昨年と違う等の点がなんとなく見えます。
何故だろうと考えるうち問題点や課題が整理され、やるべき事が判ります。
要は現実的観察に尽きます。

実践のポイント

1、ハサミ、刃物の仕上げ砥石は、粒度#5000以上で砥石上面が平坦であること
 使用後はコンクリートブロックかドレッサー砥石を使用して平坦に修正しておく
2、ハサミ、刃物の研ぎ終わった刃先のバリを強い布か皮のベルトで除去し、刃こぼれや初期磨耗を防ぐこと。

刃物は力で切る物ではありません、切れ味で切るものです。
名工の刃物の切れ味と用途に応じた工夫には敬服します。

私は杉や杜松の芽切りに鋏は使用しません。
相当切れる鋏でも切り口をルーペで見ると切り口が割れています。
切り刃角度10度以下に研ぎおろし使用していますがホームセンター等で市販されているアートナイフを研ぎおろしても使用出来ます。

私は盆栽園や愛好者の盆栽を見せて頂く時まず砥石を見ます。
砥石を見てその方のレベルを判断しますとほぼ比例しているので面白い。
(話だけでは幻惑されますので)

しばらくぶりに食べるお袋の手料理はどんな懐石やフランスの料理よりおいしさを感じます。
そこには母親の愛情と工夫の独自性が存在するからだと思います。
私たちの子供や孫が将来、なつかしく美味しい食べ物は?の質問に対し、コンビニの弁当や吉野家の牛丼等と答えられてはたまりません。

盆栽を通し、愛情と工夫でなつかしい情景を伝承したいものです。
食と自然に対しては人類全てプロ、自由な発想を期待します。

プチ盆栽の魔力 「がんの宣告を受けた今も」

  • 投稿日:
  • 作業日:
  • by
  • カテゴリ:

一、肺がん宣告

私の盆栽との付き合いは、今年で三十六年となった。
唯、盆栽好きな奴である。
当時は、空前の盆栽ブームであり、私も人に誘われるまま盆栽にのめり込み、縁日盆栽めぐりを繰り返していた。

良い盆栽をつくりたい気持ちはあっても良い樹とはどの様なものかも解からず、ただいじり回す毎日であったが、創造と狙いに近づく様(離れるものも多くあった)は、全て、自分の意思でありとにかく楽しかった。

経験年数と共に、サイズは次第に小さくなり、又、少しでも意表を突いた木つくりをしようと、試行錯誤を重ねた今、いっぱしの盆栽愛好者であると、勝手に思い込んでいたのだが、今回、盆栽には、次元の異なる力があることに気付かされたのである。

それは、九月十二日、静岡県立がんセンターでの精密検査結果、「悪性の肺がんレベル3b」とのことである。
レベル3bとは、肺に出来たがんが、既に肺の外まで転移しているとのことであり、手術は不可能と宣告されたのである。

然し、意外と冷静に受けとめることが出来、歯切れの悪い医師の言葉を即したり、妻のうろたえる様とをたしなめたりするのである。
宣告に至るまでの経緯は、四月に実施した町の健康診断で、肺に影があるので再検査せよとの連絡が来た。

特に自覚症状も無いので病院の都合にあわせ八月二〇日に再検査実施。
CT結果を見た医師の慌てようは、尋常でないことを伝えていた。
そしてがんセンターの結果も大きな差はないと予測出来たのである。

さて、死ぬまでに何をすべきかと考えた。

①友人から預かっている盆栽は、引き取って頂く。(未完成がやまれる)
②各展示会の展示席指導と展示要請のキャンセル。
③友人宅訪問予定のキャンセル。
④三千鉢のこの子たちの処遇。

一~三は、それぞれお願いして引き取って頂たり、展示品席は仮設台を製作し、依頼された方の席飾りを決定。
友人宅訪問計画も全てキャンセル出来たが、四番目、三千鉢の子供たちである。

私の盆栽棚には、五年以上のものは数える程であり、殆んど挿し木や根伏せを中心とした一~三年生の、いわゆる種木と云うものである。

よって、本鉢で持ちもまれた盆栽と異なり、日々の変化が激しく目が離せない、正に母親が乳飲み子を育てるのと同じであろう扱いが要求される幼児期盆栽のためである。

サラリーマンには出張は付き物とは云え、樹の成長期、出張は妻も私も重苦しい空気が流れる。
同じ鉢でも一週間過ぎると乾燥速度が変わることがあるなどと、妻に理解させるのは可哀そうである。
然し、出張から帰ると妻と口を利かない日が増える。
判っているのだが。

それはともかく大切な事は、肺がんと云う始めての経験を無駄にぜず、意識のある限り経過を書き綴り、参考にして頂くことにある。

二、家族への報告と要望

九月二十一日(日)三人の子供を呼び寄せ肺がん及びその進行度を報告する。
娘の延子は、涙を流したが息子ら二人は気丈に聞いてくれた。

・報告の件
①脳血栓により、十数年の闘病生活を送った父正美に対し、家族が負った負担を考えると、肺がんである事は、むしろ幸いと考える。
②死んでいく自身は、送る人より以外と冷静である。私は、天国や地獄に行くのではない。
自然に帰るのである。
(南部の弥一兄さんもそうであつた)死に対する、恐怖をあおり人間は特別であり、御世の世界へ何とかと云々し、何々教等を論じる手合い、それを金にしようとする○○教や○○宗に幻惑されてはならない。
草木を始めとするあらゆる生命体と同様、人の死も自然(土)に帰ることであり、それが死に向かう心構えと考える。
尚、死に際し、いろいろな宗教や情報に傾倒する話を聞くが、我が家では、決してその様な非科学的ことの無い事を望む。
死は、自然の営みである。仕事も趣味も理論に基づき実行してきた。

・要望の件
私の死後、実施して欲しいこと及び了承して欲しいことは、下記の通りである。

①妻ふじ子が一番心配である。それは、十八歳で私と結婚を決め今日に至っている。
 即ち、制約の無い社会生活を送った経験はないに等しい。仁が中心でフォローのこと。
②当面、正月、五月の連休、お盆は帰省し、母ふじ子の生活リズムを崩さないこと。
③仁が、嫁さんをもらった場合、嫁、姑の関係は、上手くいくとは限らない、この時、延子と勉は、仁の嫁さんが立ち行くにはどうすべきかを思考し、母ふじ子に諫言する良識を持つこと。
④母ふじ子に対し、③以外の事項に付いては全面的支援のこと。
⑤皆、過ちはある、再犯をせず、過ちを分析し活用すること。
⑥問題解決は、仁を議長に論議の上、社会通念に即した行動をすること。
⑦私の葬儀及び戒名等は、可能な限り質素であること。
⑧墓参り等、非合理な行動は、最小限にし、目標を持ち常に向上しようとする意識で生活すること。
 「悔いの無い人生とは、向上心を持った日々の行動にある」と考える。
 思い出も浸るのではなく、向上させるための振り返りであること。
⑨趣味の盆栽を始めとする、自己中心的な家庭運営であったことを詫びると共に反面教師とする様望む。
⑩「良い影響を与えた数が、生きた証である」格言忘却なきこと。
⑪盆栽及び関連品は、不要であれば遠慮無く、全て処分せよ。

皆と家族を構成出来たことを嬉しく思うと共に、悔いの無い人生であり、大いに満足している。


三、別れ

さて、この子たちの扱いをどうしょう。
一週間一コースの治療を四コースを目標で実施するとのことである。
樹木が秋伸びする今、水だけくれていれば良い訳ではなく、到底妻に出来るものではない。

ある程度、経験のある方で時間の余裕がある方でなければ、成長期の針金かけ(〇,七粍アルミ線)と食い込み状態にあわせてアルミ線を外す作業は、この子たちプチ盆栽の一生が決定される重要作業と認識しているからである。

熟慮に熟慮を重ね、盆栽友達が要望するものは、譲り、その他は、長年の付き合いである静岡市の苔聖園さんに処分をお願いしようと云うことに決定し、九月二十四日引き取りをお願いした。

九月二十二日急遽病室が空いたので入院する様、がんセンターから連絡が入ったため、苔聖園さんには、無理にお願いして二十三日に引き取って頂くことにした。
つらい別れであるが最も樹のために良いと判断した。

二十三日入院前日、情報を得た友人、知人が多く押し寄せてくれた。
中には、出社後情報を得て浜松から駆けつけてくれた仲間や、初めて訪れてくれた方々、メールや電話で頑張れの声援を頂いた方々、全て、盆栽を通じての友知人である。

方々の一部を紹介しますと元市議会議長、自動車ユニット部品製造会社社長、某大手保険会社部長、某大手電気メーカーソフト開発課長、裁判所一等書記官、元JRダイヤ運行シュミレーター等々多岐にわたる方々との出会いと親交は、盆栽なくして在り得ない友人であり、電話相手の止まぬ泣き声に感謝しながら、盆栽の凄さを痛感したのである。

日頃、不摂生の限りを尽くしている私を見ている長男等は、肺がんだとさと話したところ、あまり驚きもせず「ふーん」である。

この様な多くの仲間を引き付けてくれた、プチ盆栽の魔力。
他の趣味では味わえない不思議を感じる。何故だろう?

小品盆栽は、飾るまでの培養や整姿等の楽しいものであるが私は、「飾る」ことこそが小品盆栽の、最も楽しく充実感を覚える時である。
それは、小品盆栽は樹木の一本で見ることより、複数の樹や草及び石等関連グッツを使った情景表現と心得る。
人に感動を与える情景は、見る人よって千差万別であり、多くの人に共通する背景、物語や主人公を創造し、多面的盆栽つくりが必要とされこれが又、楽しい。
小品盆栽の飾りは、立派な樹でなくても情景力点や主人公を引き立てるキャラクターは、演出に欠く事は出来ないものである。

「全ての人に、共通している良い感情とは何か?」を考えてみた。
文明的好感=楽に、速く、美味しい等要は便利になる体で感じることである。
文化的好感=美しい、繊細さ、清潔さ、バランス等々心で感じるもであるが、それぞれ、見る方により、感じる度合いにバラツキがある。
然し、可愛いと思う感情には大きなバラツキは無く、万人共通の好感情が得られる。
これがプチ盆栽の魔力と考えられる。

四、入院

不摂生をしている割には、初めての入院である。
〇八年九月二四日(水)静岡県立がんセンター519号室入院手続き~病棟説明、入院注意事項等細かく説明を受ける。
比較的新しい病院であるため、設備もスタッフも若い近代的で素晴しい病院である。
然し、この病院の最も良いとこは、全ての患者ががんであり、入院者同士が気遣い無く会話が出来、経過等参考意見が多く聞ける。
医学語と異なる日常会話は、諦めていたものが少し勇気付けられ、結果はともかく大切なことである。
盆栽も可能な限り、日常会話で伝え様と心がけてきたのは間違いではないことが実感できた。
朝からの再検査結果に基づく最終的治療方法が決まった。更に抗がん剤の副作用防止剤において日米での投与量差検証のため行っている、臨床試験への参加要請があり、人の役に立つのであればと参加した。
九月二五日(木)抗がん剤治療開始。十時間三十分にわたり、抗がん剤二本を含む11本の点滴。事前に各所で、何回も受けた説明や資料の様な副作用は全く無い。体調はいたって良好である。
九月二十六日(金)同室の佐藤さん三回目の治療入院を退院。

この方は、私より一つ若い六三歳の大工さんである。
なかなかの豪傑であり、入院中にもかかわらず病院の庭園の植え込みの中で喫煙しているのである。
当初は病室で吸ったところ看護士に見つかってしまったので今は、庭園の植え込みの中が一番見つからないと真顔で訓えてくれた。
私も似たような者で肺がんと言われてからも少々は吸っていた。
然し、入院に至るまでの診察や検査を真剣に行う若い医師に対して、病院内での喫煙は失礼であるので我慢している。
仕事や盆栽に関しては、結構細かいことを云うといわれるもののその他の事項は、ズボラそのものである。

一日二〇本以上のピースを欠かさず、風邪を引いた酒を飲もう。
胃が痛いから酒を飲む。
痛風が出たから焼酎にしよう。
殆んど居間でそのまま寝る。
朝三時には、起床し、お茶をいれ盆栽小屋へ行く。
五時半位まで盆裁をいじり、朝食が出来る迄風呂に入る。
テレビと新聞を見ながら朝食をとる。
七時前、現役の時は、会社へ出発。
今は、盆裁小屋へ、十一時ごろ迄盆裁と過ごす。
昼食は、缶ビール一本とザル蕎麦を大根汁で食べ昼寝を午後一時半位まで、四時半まで盆裁と過ごす。
以後は、日本酒主体で夕食。
私はビールジョッキーで冷酒を飲む。
理由は、ジョッキーは、量が判り易く、冷酒は、酔いのさめる時間が長く、朝三時まで熟睡できるからである。
規則正しいと言われれば正しいと答える。

リズムは良いが、生活は褒められるものではなく、到底長生きが出来るとは思えない。
全国の盆裁愛好者諸兄に於かれては、私を反面教師とし、永く盆裁を楽しん頂たく様、強く希望します。

五、友より友

九月二十七日(土)入院4日目である。
計画通りに治療は進んでいる。
土曜日の午後で点滴が終わり、することは無く、インターネット等で潰す時間は点滴の時間と本質的には代わりが無いようである。
その点、盆裁にのめり込んでいる夢時間は、正に時速/一、五号鉢であり、好きなことをやっている時間の過ぎる速さが、瞬時であることを実感できた。
それに、思い浮かぶことの殆どは、盆裁のことである。
それも、挿したばかりのものや、根伏せをしたばかりものが思い浮かぶ。それは、私の盆裁に関わる反省にある。
四〇代までは、とにかく飾れる木を作ろうとの試行錯誤であった。
然し振り返ってみると盆裁仲間、即ち、自分の周りの盆裁人工が全く増加していないことに気付かされたのである。
自分が盆裁を始めた頃の小遣いの額、時間等を無視した盆裁にのめり込んでしまい自分よがりの盆裁をしていたのである。
これでは、自分が本当に楽しいと感じた大事な部分が欠如しており、盆裁は楽しい、私もやりたいには成るわけがない。
幸い、気付いたのが五〇歳の春でしたので、今から二〇年間(六〇歳代)は、素材を作りより多くの方に提供しよう。
より可愛く、より速くを念頭に今日まで来ました。

例えば、楊枝程の根伏せ素材、針金でフォローして一、五号鉢へ根上りに植え付け、ビニールポットで保護、発芽狙い部を三~五ミリ出して、細かめの植え土を根の部分に充分すき込み、肥料控えて育てると次ぎの年、実が成るのだからたまらない。
太めの木がお好きな方。三号鉢で実施して下さい。
同じ作業を行い、二年間肥培のみして下さい。
楊枝の太さが一〇ミリ以上になります。
三年目に植替え又根伏せを作ってください。
四年目には完全に根が癒着し、古色のある幹風情が得られます。
私の場合庭が狭いので一、五号で最初から最後まで小さく作っていました。
とにかく、普通捨てられてしまう二~三ミリの根や枝。
これが蘇るのだからたまらない。
細ければ細い程、創造の範囲は広く、創造の無限が実感出来る。
盆裁つくりとは、樹木の成長を活用する作業ですから、樹木の成長特性を観察し、より効率的に引き出すことにあります。
今まで十四年間の素材つくりで経験した事は、成長と創造の融合こそ、絵画や彫刻に勝る庶民芸術であり、自分は、芸術家ではないかと、錯覚する瞬間である。
ただ、盆裁好きな男が、一瞬だけでも幻覚に浸ることが出来た事は、それだけで盆裁をやってきた価値が充分にある。

さて、みなさん
後は、それぞれの持ち時間(寿命)である。
各自、天命はあるものの、私の様に、寿命放棄の生活はいけません。
元気で永く盆裁に浸って頂けます様、希望します。
然し、何れかは、人皆死に至るわけですので、願わくば、明日死が来ようとも動じぬためには、全身全霊を投じた取り組みが肝要と考える。

六、三人目の同室者

私の病室は、二人部屋である。
このがんセンターには、特別室、一人部屋、二人部屋の三種類が在る。一人部屋以上は、それぞれ三万円、一万円と別料金を要すが、私の場合個室に入るほどの事はないと。
二人部屋にした。今までの同室者は、年齢的に同年代以上であり「共に不摂生したのだから仕方がないね」と笑っていられた。
然し、今度の同室者は違う。
聞くも憚る若さである。
子供は上の男児が小学校生だろうか?女児は幼稚園年中年とのことである。
母親と共に父親の入院に付き添いである。今の子にしては大人しい好感の持てる子供たちである。
午後の3時過ぎだと思う、その子たちが帰る時間が来てしまった。
カーテン越しに、幼い娘がしくしくと泣いている。
抗がん剤投与のためか父親の声は聞こえぬが、母親がしきりになだめているが押し殺した泣き声は止まず、たまらず病室を出た。
家族だけにしてやろう。
せめて声を出して泣かせてやりたいと思ったからである。
通りすがりに見た娘は、泣きながら父親に置手紙を書いていた。
何十分かロビーにいると、母子三人が病室から出てきた。
目で送ろうと思ったが自然に近づき幼子の頭を撫ぜながら「がんばれ」と一言。

見知らぬ若い家族であるが、出来ることなら、私の余命を分けてやりたいと真に思う辛く、悲しい場面であった。暫く続くのかと思うと気が重い、出来ることなら同室は避けたい、個室へ移ろうか等と思い浮かぶ。
当事者に罪あるわけではない、しかも自分の後にも誰かが同室になる。
それは、この若い家族の居心地を阻害する様な人が同室になることも考えられる。
私が居よう。
当事者の苦痛は、私の比ではなく、少しでも力になってやるべきであり、私は、まだましだ。
何かあれば遠慮なく云いなさい出来る事は何でもやってやるよ。
と、声をかけた。
この機会に、全国の若い盆裁仲間に伝言させて頂きたい。
「いかなる手段をとっても良い、最低六十歳まで生きる努力をせよ」である。
私の様に毎年健康診断を実施していても、転移が早くて手術不可であるなら、年に2回検査をすればよい。
同じ町内の健康診断で肺がんの女性は、同じ九月二十四日に入院、私が五一九同室、女性は五一五号室。
十一日後の結果。
私は、二回目の抗がん剤治療後2日目、女性は。退院である。

どちらを選択するのかは、皆さんが決めることであるが、同室の様に不幸な若い家族がいる現実を見ると、盆裁を永くやりたいためではなく、せめて自分の子供が成人するまでは、生きる責任があることを痛感した。

ちなみに、CTは、一万円、造影剤を使用したCTは、三万円、MRIも三万円位の費用だった。
私の考えるのには、MRIを半年毎実施すれば脳から膀胱まで全てが判り、費用も年六~七万円位で実施可能である。
愛好者の皆さん、盆裁は、買うばかりではありません。
業者さんが買ってくれることも在ります。
私の場合も、人間ドック年二回分位は愛好者の方や業者さんにお譲りしていましたが、定年後、妻にタバコはやめて、外で飲むのは控えて、もし継続するのであれば盆裁を売って。
冗談半分の要請を受け、四年間盆裁を売り、タバコを買い続けた結果が今である。

八、伝承

仕事、趣味、遊び、何でも共通している事は、自分で研究開発し量産実績もあり、更に、水準向上の余地が想定されることは、このまま埋もれさてしまうのには忍びない。
さて、盆裁友達も結構多く居ますが、大別しますと。

①知識に富み審美眼の在る方ですが施行力に劣る方。
②この一作品に全身全霊を賭ける方。
③とにかく現状を改善(変更)しようとする方。
④同じことでも、皆と同じ様にできない方。
⑤依頼心が強く、自分でやらない方。
⑥固定概念に固執する方等々、

私を含め何れかに該当するのではないかと思います。
私のプチ盆裁を伝承して頂く条件とは何か考えて見ました。

①山野の環境保全の意識が高い。

かわいい盆栽(Pretty Bonsai)世界を変える

  • 投稿日:
  • 作業日:
  • by
  • カテゴリ:

私は、小品盆栽の原点が可愛さにあることを長いこと忘れており、それを思い出させてくれたのが、朝日新聞「再生、新生『カワイイ』世界に風」市川美亜子、沢村亙両氏の記事でした。

経験を積むに従い、やれ振りだ、絞りだ、果ては侘びだ、寂だが先行してしまい、本来、小品盆栽に求めていた「可愛さ、可憐さ」をどこかへ押しやり、素朴に盆栽を始めとしている初心者を遠ざけてはいないだろうか?

この記事は、最近盆栽展へ外国人の入場者が増加している理由を教えており、日本人は物づくりのハード文化だけではなく、ソフト文化を世界に発信したとき、真の信頼を得ることが出来ると言っている。

明治以来、日本も陶磁器、絵画等々多くのソフト文化を提供して来ましたが、その対象は一般大衆(パブリック)では無かった様な気がします。

その点、近年「まんが」が各国の子供達に浸透されつつある事はうれしいことであり、日本が世界のパブリックを対象に発信した、初めてのソフト文化はこの「まんが」の様な気がします。

文明は体で感じ、文化は心で感じるものといわれ、その国の国民が自国の文化と融合させてこそ定着であると考えます。特に冬の長い北欧などの国では、家の中にも飾れる盆栽は強い憧れを抱いている様です。

笑い話になりますが、私の息子が5年程ボストンに留学しておりました折、
「"お前は日本人だから盆栽を教えてくれ"と言われて参ったよ。少し覚えておけばよかった」
と言っていました。
外国人には、日本人なら誰でも盆裁をやっているもの考えられている様です。

然し、今でも息子は、盆栽には見向きもしませんのは、小品盆栽の普及を言いながら自分の子供にさえ伝承出来ない現実を反省しております。

その罪滅ぼしではありませんが、盆栽をはじめたいと言う方がおりましたら自分の経験したこと全てを、教えさせて頂きたいと考えております。

世界に誇る市民芸術に「Bonsai」に「Pretty」を加えた「小品盆栽」は、世界に胸を張って輸出できる日本のソフト文化の代表と考えます。

その理由、「可愛い」と思った時の感情に怒りや憎しみの存在はなく、「可愛い=小さい」が一般的である。
即ち、「可愛い」と思う感情の回数がおおければ多い程、温和な人間が形成されるはずである。

小さな盆栽が数多く、いろいろな樹種がある家庭環境は最良であり、争い等あるはずはないと信じています。

しかし、争いが絶えないのは「可愛い」さが「美しさ」や「凄さ」に変化していくからであり、この変化を止めることは出来ず、又、とめるべきではありません。

それは、可愛い幼女がやがて成長し、成熟し、男どもの争いの基となっていくのと同じであり、可愛さは人に和みを与えるものの、美しさや凄さは感動と共に羨み、嫉み、諦め等を共有しており万物これを防ぐことは出来ないことだと思います。

要は、小品盆栽を通じ、老若男女いくつになっても「可愛さ、可愛げ」を持ち続け、和みを得、又、与えることであり、争いのない平和社会構築のために、小品盆栽の果たす役割は大きく「Pretty Bonsai」世界展開は日本人の責務と考えます。

1. 小品盆栽に求めるものは「情景」の表現

  • 投稿日:
  • 作業日:
  • by
  • カテゴリ:

(1) 小品盆栽は、演劇である。

求める情景を時代背景や場面、場所を考え主人公を中心に物語を演出する楽しさです。
小品盆栽で表現する情景

(2) 小品盆栽は、絵画や彫刻と同様バランスの美です。

基本はエジプトで生まれた黄金分割(黄金矩形、黄金比)1:1.618が良いといわれています。然し、日本にも古くから、三阿弥(能阿弥、芸阿弥、相阿弥の三代で構築)云う 1:2比があり、掛け軸のバランスや床飾りバランス等は今も使われています。
更に、社寺仏閣等で活用されている白銀比:1:1.414がありますので、これ等を使い分け誰が見ても違和感のないバランスを考えて下さい。

【私の使っている比率】
黄金比(1:1.6)
  1. 模様木の樹高:葉張り
  2. 根周り太さ:鉢寸法(内法)
  3. 寄せ植えの主木位置:鉢幅
白銀比(1:1.4)直幹木の樹高:葉張り
三阿弥比(1:2)
  1. 寄せ植えの樹高:寄せ幅
  2. 株立ち、根連なりの樹高:葉張り
  3. 文人の葉張り:樹高

概ねこのバランスを基本とし、樹の特長、鉢の形、演出の狙い等に合わせ、更に微調整する方法をとっています。
各自の好みにゆだねられるべきものですが、バランスを創る手段としては、お勧め出来るものと考えます。
黄金比による模様木の樹高と葉張り

(3) 小品盆栽は、流儀、流派の無い庶民芸術であり、個々の自由な創造表現と生活インテリアのグッツです。

小品盆栽は、単に樹形を整え満足するに止まっては、楽しみ半ばであり、これ等のキャラクターを出演させた情景表現は、小品盆栽の全てを楽しむことだと考えます。

2. プチ盆栽の培養

  • 投稿日:
  • 作業日:
  • by
  • カテゴリ:

(1)盆栽を始めるに当たり

手のひらに乗るプチ盆栽は、可愛いものです。然し、樹木の立場で考えて下さい。自然界であれば、数百年、数千年も生きる樹木を、杯の様な鉢に植え付けただ頑張れだけでは無責任です。我々は「盆栽は樹木に対する虐待である」ことを常に認識し、盆栽と向き合うことです。

(2)培養のポイント

  1. ものづくりの基本は三現主義(現場で現物を現実的に)であります。

    現実的とは、観察や検証して実感することですが、肉眼で見ただけでは、時によってバラツキがありますので、ルーペで拡大して見ることや、物さしで測ることが現実的見方と考えます。

  2. 盆栽や写真では無く、水墨画等絵画を参考にする。

    樹形が解りやすい、「郭煕の早春図」参照のこと。これは種々の樹形を現し、幾百、幾千年を表現している

  3. 大型盆栽の名品を観察して、幹や枝つくりの参考にする。

    大きな盆栽の針金かけは、指先で出来ますがプチサイズでは、指がジャマになり思う様に針金が掛かりませんので、ピンセット等を使い針金を掛けます。

  4. 目標、狙いを明確にする。
  5. 樹種を数種類に絞り徹底研究する。

    同一樹種及び作業を10鉢以上培養し結果を平均値で判断すると自信になりますが一鉢の結果では自信が付きません。

  6. 時間を充分かけ丁寧作業する。

    何年も修行し、専門的知識と技術、技能を身につけたプロと同じ様に上手に盆栽をつくることが出来ないのは当然です。

    然し、我々愛好者は時間無制限ですので、プロが数分で行う作業を1時間掛けても1日掛けても良いのですから(但し、接木は別)我々は、プロ以上に丁寧な作業をすることが出来るはずです。 即ち、時間をかけ、丁寧で繊細な盆栽づくりが愛好者の妙であります。

  7. 自分の生活環境に適合した樹種選択する。(自生地を観察して)
  8. 自分の小遣いの範囲であること。

    日本人の平均的趣味に要す金額6千円/月(2007年1月朝日新聞)とのことです。これが家庭円満で、趣味を長続きさせるポイントと考えます。 私の場合を考えますと夫婦喧嘩の大半が、この範囲を超えた時だった様な気がしますので、妻には、申し分けないと思っています。

    実生や挿し木でも。3年経てば3年、5年経てば5年生、10年生、20年生それぞれの顔や風格が楽しめます。 この年になり、実生や挿し木等自分の寿命に間に合わないと言う方がおりますが、大きな間違いです。

    それは、樹木の寿命は人間より遥かに永いことを忘却しています。誰かが種を蒔き、誰かが育て、誰かが楽しむというフローは、考えるだけで楽しいものです。 100歳にして実生や挿し木を行う事は、正に種まきであり盆栽に関わる人の責務と考えます。

    「大山の 神を恐れて僅かでも 挿して増やすは 詫びるおもいが」であります。

  9. 樹木特性を知り、生長を観察し補助する。

    樹自身が99%自力で出来、残り1%を我々が補う、これが盆栽創りでありこの1%を心込めて作業することです。あえて、盆栽を造ると云う言葉にしますと、それは、樹木の生長力を活用する作業であると考えます。

  10. 成長を観察し、課題を見つけ直ぐアクションする

    明日では、遅すぎますし忘却もします。 仕事と同じであり、考えている、悩んでいるだけでは、前進しませんのでその時出来る改善行動をするのみです。

  11. 鉢、用土を清潔にする(害虫、細菌対策)
  12. 鋏やナイフの切れ味を確保する。

    切れるナイフで切った傷と、鋸で切った傷では治りが異なり、盆栽も当然、切り口処理や治療処置が当然必要です。

  13. 消毒(病虫害対策)肥料はやらなくても水掛けと消毒は励行する。

    殺虫剤、殺菌剤、添着剤を混合して散布するのですが、混合不適合なものがありますので各薬液の使用用途、注意書きに添った使用をして下さい。 私の消毒頻度は、月一回ですが、静岡県の気候では、5月末ごろと7月末ごろ産卵が多い様ですのでこの時期には、一週間の間隔を置き2回消毒しますが殺虫効果が高い様に思います。

    又、1種類では、抵抗力が付きますので2種類を準備し、交互に使い分けることが殺虫効果を高める方法です。

3. 小品盆栽培養の具備すべき要件

  • 投稿日:
  • 作業日:
  • by
  • カテゴリ:

(1)樹木の特性を知る

培養する樹木の生息地や生息場所を観察し、耐乾湿、耐寒暖、耐日照、耐酸アルカリ等を考察する。これ等に基づき鉢の選定及び使用用土、灌水頻度、培養場所を選定すると培養管理が容易です。

(2)鉢の特性を知る

一般的に、次の様(表1)に大別されるが鉢の種類や大きさは用土と共に灌水頻度など培養管理に大きな影響を与えるものである。晴天の日に各々の鉢に同一用土を入れて灌水後何時間で表土及び鉢底の土が乾燥するのか検証すると、各自の培養環境に即した灌水頻度の推定が出来る。

【表1】
種類保水乾燥理由
浅鉢水の重力に対し水の表面量力が勝るため
深鉢水の表面張力に対し、水の重力が勝るため
土鉢鉢の母材に微妙な気孔があるため
磁器鉢鉢の母材に気孔が少ないため
色鉢鉢の母材が遮断されるため

※表1の鉢組み合わせにより保水、乾燥の度合いを調整する。
例えば、深い(下方鉢)土鉢を使用すると水はけは最も良く。浅い色鉢や磁器鉢は保水性が良いことになる。各々使い分けて下さい。

※保水性調査には、料理用の秤を使って乾燥しやすい時期の休日に行います。

  1. 項目別にベンチマーク(基点)を測定し、記録する。
  2. 腰水を5分以上浸け最大保水状態を測定し、記録する。
  3. 再度腰水をして同一条件の場所に置く。
  4. 時間ごと水分の減少を測定し、各自の管理不可能時間に適合する樹種、鉢、用土を選定します

但し、植え替え後、用土が団粒化状態になりますと乾燥が調査値より遅くなりますので考慮願います。植え替え直後の水苔保護やネットによる擬似団粒化状態つくり等が必要です。

(3)用土の特性を知る

樹木にとって最も重要なのが用土であり、小さな鉢の中で樹木をせい息させるので
から小品盆栽培養の根幹となります。
それぞれ、安定して入手できる用土の特性を知り使用して下さい。

※私は、購入した用土を簡単に水洗いして使用しています。
理由は、用土の粉やゴミを除去ため風のある日(無いときは扇風機で)昔の人が穀物を分別する方法を行っていましたが、作業性、狙いの品質が得られず、バケツに水を溜め、この中に用土を少しずつ落下させることによりゴミを浮かせ、土粉を洗い流すことが出来ています。

(4)特性の調査や実験は、自分で行う。

各自の培養環境は、全て異なります。又、自分の家でも日当たりや風通し等場所によって異なりますので適合した手段と管理が必要です。
又、私を含む人の言葉を鵜呑みにしていますと、経験にならず、本当に良いのか悪いのかを自分で検証する事が経験です。

実験は、自分の知識や経験、今出来る可能な限りの情報を得た上の仮説の検証ですので結果がNGで在ってもしっかりした経験となります。
当然、仮設通りの結果が得られれば自信になり、次のステップアップ手段に取り組めます。

(5)用土調査

【種類別乾燥順】
早い         遅い
小粒赤玉大粒赤玉桐生砂

乾燥順は用土洗浄時の乾燥時間で判断した物

【PHと樹種】
PH主用土適合樹種







鹿沼土皐月類
鹿沼土皐月類
桐生砂広範樹種
赤玉土真柏類
竹炭

用土を泥状にしてリトマス試験紙で判断した物

4. 最後に

  • 投稿日:
  • 作業日:
  • by
  • カテゴリ:

日本人初のノーベル賞受賞者湯川秀樹博士が「創造とは 模倣である 模倣は商品の模倣ではなく プロセスの模倣である」と言っています。
その通りだと思いますし、創造ターゲットは、更にスパイラルアップせよと云っているのだろうと思います。

残念なことに社会生活は、妥協の連続でありますので趣味の世界では、樹木には申し訳ないと思いますが妥協せず取り組みたいものです。

「一寸小鉢に押し込めて 辛くはないかと聞く 愚問」

時折、これでは可哀想かなと考えることがありますが、樹は「当たり前のことを聞くな!」と怒り、ふてくされている様を川柳にしました。

ですから、丁寧に大切に育てたいものです。