金華山アーカイブ

12月 金華山

挿し木準備作業は紅葉時
挿し木:春芽吹き時、取り木外し:入梅時期

1、葉刈り、追い込み前の状態 (推奨時期は紅葉開始時ですが先行作業をしました)

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金華山を始めガマズミ全般に挿し木取り木共容易です。
又、枝つくりは、切り込みを実施しますと、容易に出来ますのでプチ盆裁向きです。

2、葉刈り、切り込みしたところ

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0,6mmのアルミ線で数箇所結束して次年度の挿し木に備えました。
6月頃、一度切り込みますと秋までには、再度切り込めるまでに成長します。
頻繁に切り込む必要はありませんが、毎年この作業を繰り返すと良いと思います。


3、同上拡大したところ


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長く伸ばして太らせるより、ツルもの(チリメン桂等)と同じ様に芽太り(芽数を多く出し太らせる)させる方法をお勧めします。
又、気付いた時にアルミ線を樹の太さより広い幅に巻き付けて置きますと、巻き付けた位置より上が太り、発根も促進され有利です。

※幹の芯がコルク状になる樹種は、腐り込み易い傾向にありますが、トップジン又は、カットパスターペーストを塗り過ぎると、コブ状になりますので塗付後拭き採って下さい。

6月 金華山 挿し木後の手入れ

2月 金華山(ガマズミ) 挿し木の継続


1. 2月の挿し木の状態

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挿し穂は、写真の様に挿し木直後でも穂が動かない対策が発根促進の決め手です。
矢印も右は、挿し穂位置決め針金でほぼ挿し穂固定し、更に矢印右で挿し穂と鉢を一体化させる様縛り付ける。

この作業実施で荒風防止と日照対策で発根率は著しく向上します。

2. 6月11日現在

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2月 金華山(ガマズミ) 挿し木」の写真2の様に、挿し穂のバラツキは在りますが、6月11日現在の成績最良品と最悪品です全体での活着率は85%でした。
写真右の伸びている枝は、7月中旬に切除し秋芽を出すことを狙います。
写真左は、樹勢アップを優先し、来春まで施肥を繰り返します。

2月 金華山(ガマズミ) 挿し木

1. 挿し穂準備

金華山(ガマズミ) 挿し木1
金華山(ガマズミ) 挿し木2
昨年晩秋葉刈りをして挿し穂を整姿しておき発根すれば本鉢に植え展示できるレベルに小枝を作って置く。

2. 挿し穂

金華山(ガマズミ) 挿し木3

3. 挿し木の位置決め

金華山(ガマズミ) 挿し木4
挿し穂は、発根剤に漬け、トップジンMを薄く塗り、挿し木の位置仮決めする(植替えも同じ)。

4. 挿し木後

金華山(ガマズミ) 挿し木5
活着ポイントは、挿し木後刺し穂を持ち上げ挿し穂が動かないこと。
いずれの樹種の挿し木でも同じ。
荒風防止と午前中の日照で、ほぼ100%発根します。

春の挿し木は、芽数が多い程発根が良い様に思います。
それは、前年度から挿し穂つくりをして置くことに尽きます。
このレベルの芽数があれば、秋展示しても他と見劣りしません。