ピラカンサスアーカイブ

※不活着(枯れる)

1. 現状と方向付け

ピラカンサス(黄実) 庭からの鉢上げ1
ピラカンサスの黄色の実です。
2007年友人に頂戴した一本を庭先に植えておきました。

2. 立ち上がりの動き創り

ピラカンサス(黄実) 庭からの鉢上げ2
片方の根を切り込み立ち上がりの動きをつくりました。

3. 植え付けの検討

ピラカンサス(黄実) 庭からの鉢上げ3
植え付け検討するときアルミ線を使い仮想位置決めすると便利です。


4. 植え付け

ピラカンサス(黄実) 庭からの鉢上げ4
植替え後は、アルミ線は外すことも出来ます。

5. 挿し木

力枝の部分は挿し木にして次年度以後に繋げます。
但し、力枝は樹勢が良いのですが挿し穂が腐り込み易いのでトップジンMを厚め煮塗付します。
古枝は薄め塗付でOKです。

6. 結果は、枯れてしまいました

庭で2年培養し、70cm程に伸びた枝を切り込み植え付けしました。
同時に枝は挿し木をしましたが活着率は30%程度でした。
管理方法等容易な樹種あるため観察が不十分であり、気付いた時は、蘇生不能状態でした。

2月 ピラカンサス(橘もどき) 挿し木作業

1. 現状

ピラカンサス挿し木作業1
大きな盆裁の枝先でプチ盆裁に適した部分を選択し、挿し穂を作ります。

2. 挿し穂(本来前年11月位に葉刈り要)

ピラカンサス挿し木作業2
挿し穂の切り口には、トップジンMを塗付し、更にティシュで拭き取り塗膜を薄くします。

3. 作業手順

ピラカンサス挿し木作業3

  1. 鉢底から針金を通し、挿穂に巻き付けます。
  2. 用土をゴロ土、植え土の順で入れ、真中を凹部にします。
  3. 凹部に1ミリの土を入れ切口の隙間を減らします。
  4. 鉢底からの針金を引き下げ鉢に固定します。鉢に針金を押え付けて。

4. 挿し木後

ピラカンサス挿し木作業4
発根剤及び活性剤を適量入れた水に沈め充分な灌水をします。

5. 保水保護

ピラカンサス挿し木作業5
更に、発根剤及び活性剤を適量入れた水に浸した水苔を挿し穂の近くに置き保水します。

6. 管理場所

棚下の午前中日照する場所、必要に応じて風除け保護要す。
水苔は発芽箇所に近すぎると新芽が腐るので、芽当たり部に接触不可。
保護キャップ等あれば、水苔はなくても可。

ピラカンサ ※推奨樹種
分類 葉物類 実施時期(於:富士市)
植替 頻度 若木⇒2年  古木⇒3~4年 3月芽吹き時 樹の固定 底根カット
根切除 2/3、走根は元で 1/3、走り根
使用土 赤玉8、桐生2 赤玉8、桐生2
使用鉢 仕立鉢、 鑑賞は色物鉢
鉢サイズ 模様木、直幹木⇒樹高と同程度、株立ちその他⇒樹形に適合させて
植位置 鉢の空き寸法は曲がり方向1,6、反対方向1、前後1:1、
植替後 防風対策
整姿 樹寸法 模様木⇒上下1:左右1,6直幹木⇒上下1:左右1,4比 株立ち⇒上下1:左右2
針金 培養中⇒アルミ線 冬季の強い針金かけ避ける 3~9月
枝引き 培養中⇒アルミ線 随時
芽掻き ピンセットで 随時
芽摘み ピンセットで 随時
芽切り 結実確認後 10月
葉刈り 鋏で 11月
葉透し 混んでいる部分を 随時
葉切り 太さ調整 11月
力枝 幹、枝の太さ調整 随時
呼接ぎ 経験なし -
灌水 水かけ 表土白く乾いたら 各自頻度設定
腰水 水通りの悪い鉢のみ 随時
葉水 好む 夕方
置場 日照好む、通風好む -
肥料 少量 (燐酸主体の肥料) 9~10月少量
害虫・殺虫 油虫、とじ虫他 毎月、5月末と7月末の産卵、孵化時2週連続
スプラサイド他2種類を交互に、石灰硫黄合剤
病気・殺菌 強い -
2種類を交互、石灰硫黄合剤
交配 不要 ※花に雨水をかけない -
増殖 実生 可能、経験なし 採取時又は春
挿し木 古枝挿し ※推奨事項 3月芽吹き時、新芽挿し6月
根伏せ 成功例なし 3月
取り木 結束、環状剥離 ※推奨事項 環状剥離6月、外し9月下旬
接木 可能、経験なし 3月