11月アーカイブ

11月 唐楓 庭木挿し木又は取り木準備


取り木時期:芽吹き前3月上旬又は葉の固まる6月上旬
挿し木時期:芽吹き前3月上旬又は葉の固まる6月上旬
取り木外し時期:葉の固まる6月上旬~中旬又は9月下旬

1、庭に植えた唐楓の葉刈り、追い込み前の状態

11-03-01.jpg

春の芽を7月上旬切り込みしたものが11月
下旬、写真の様に再度伸び、次年度の芽当たりがある。 実施時期は、富士で12月上旬以後の紅葉時が最適ですが参考実施しました。


2、葉刈り後、不要枝、伸び過ぎた枝切除した状態


11-03-02.jpg

葉刈り後、徒長した枝や不要枝は全て除去します。矢印の核部分は、7月上旬の切り込み傷ですが処置を丁重に行い腐り込み防止します。
矢印Aの部分は、春1,5mmのアルミ線で結束しておきカルスを溜め、太りも促進させました。
春枝先に赤実が見える時期が挿し木に適しています。


3、挿し木


11-03-03.jpg

庭木から切り落とした挿し穂、結束部にはカルスたまりもあり太さが得られた様子が伺えます。

11-03-04.jpg


挿し木位置はこの位置になります。
挿し穂と用土の密着性を高す。動かぬ様固定し、荒風防


11-03-05.jpg

植え土の中心部に1mm位の細かい土を5CC程入れ
め用土と挿し穂を密着させま止と午前中日照場所で管理。

11月 唐楓の取り木及び挿し木準備と将来検討

取り木時期:芽吹き前3月上旬又は葉の固まる6月上旬
挿し木時期:芽吹き前3月上旬又は葉の固まる6月上旬
取り木外し時期:葉の固まる6月上旬~中旬又は9月下旬


1、取り木、挿し木前年の枝つくり


推奨時期は紅葉開始時ですが先行作業をしました

11-02-01.jpg
11-02-02.jpg

2、結束して小枝を作った状態

11-02-03.jpg

Aは、2年前の取り木の傷後です。
取り木前に呼び接ぎをした部分が、直径2cm程になりアルミ線1,2mmで結束して、小枝を作りながら取り木又は挿し木の準備をしました。
あまり枝を伸ばさず小枝を増加させる様準備作業をしました。
Bは、結束するアルミ線がずれない為の仮釘です。
これによって位置が定まります。

3、同上

11-02-04.jpg

直径3,5cmのC部で判るように、春巻いたアルミ線が微かに食い込んでいます。
枝をもっと伸ばすと本年中に根が出るのですが、小枝つくりを優先しましたので本年根は出ません。然し、トータル的には、仕上がりは速いと考えています。
この位置は、障害になるものがありませんのでDに呼び接ぎをしながら、取り木をすることにします。

4、次ぎの作業を考慮して呼び接ぎをしているところ

11-02-05.jpg

Dは、更に葉性の優れたものが入手出来たので、別の鉢から呼び接ぎをしています。
尚、この木から来年は7箇所取り木又は挿し木が出来る様、事前準備しましたが全て葉性の良い枝を呼び接ぎしたものです。


5、切り込む予定の根に呼び接ぎをしたところ

11-02-06.jpg

Eは、不要根を切除する前に呼び接ぎをして置きますと、切除と同時に3cmの木が出来ます。
しかも、接いだ枝を手前に曲げますと鋭さのある樹形が創造できます。
樹が呼吸している部分であれば捨てるところはありません。工夫して下さい。

6、将来の正面

11-02-07.jpg

現在2箇所に呼び接ぎをしてありますが更に、来年3箇所、幹を切り落とした後2箇所に呼び接ぎをし、七幹の株立ちに仕上げたいと考えています。
尚、現在の根廻が15cmですのでこれ以上ゴツサを出さない様創りたいと考えていますが、プチサイズが好きですので多分又、取り木、挿し木になるのではないかと思います。

プチ盆裁といわず小品盆栽は、少し大き目の素材を一本入手して置きますと毎年何鉢か増えていきます。
尚、唐楓の場合、葉性の良いものを(盆裁屋さんに良く相談して)入手して下さい。
粗い葉性は、どうしても優しい小枝になりません。
良い葉性は、誰が作っても優しい枝が出来ます。

※№3月―13で継続記載

11月 植木モミジ 取り木、挿し木準備作業

取り木、挿し木作業適時 芽吹き時直前の2月下旬
取り木外し適時 葉の固まった6月上旬〜中旬

1. 挿し木や取り木の準備

モミジ挿し木準備1
このまま春まで放置しても良いもですが、狙い通りの枝数及び枝の強弱を確保するため、現状把握をします。
盆裁業者さん等に、良い性質のモミジを選択してもらい、庭の隅か大きめの鉢植えにして置き、毎年この作業を実施すれば毎年増えていきます。
増えるのも楽しみの一つです。

2. 葉透かし

モミジの挿し木準備2
同日 葉透かし(不要な派を除去すること)をして芽確認します
現状把握は、
1.見たい場所を見易い様に懐の葉を除去します。
2.芽当たりB部の状態を見て枝を切り込む位置を決めます。

尚、A部の傷は今年の6月取り木外した傷です。
これ位巻き込んでいれば、焼け込む(腐りこむこと)ことは少ないと思います。

3. 切り込み(枝を写真の様に短めに切ること)後の様子

モミジ挿し木準備3
切り込みの必要性は、
1.来春伸びる新芽をそのまま伸ばすのではなく、枝の強弱及び曲つけ(曲げて自然の姿に近づける)し易くするためです。
2.切り込んだ枝の周囲から多数の新芽が得られます。
3.将来の枝の位置、枝数、枝太さ等を観察し可能な限り、曲付けをしながら取り木をするためです。
4.A〜A、B〜Bの部分で取り木又は、挿し木をします
5.挿し木の場合は、秋までそのまま伸ばし、取り木の場合は、新芽への曲付けが可能です。

※盆裁つくりには、事前準備が必要です。狙いを定め樹勢(樹が丈夫のこと)を確保