6月 唐楓 呼び接ぎ作業

写真5~8は、春植えつけたものが芽吹き呼び枝も接ぎ 位置に届く状態になり葉性もそこそこですので自己の枝で呼び接ぎを実施しました。
今年根元へ呼び接ぎをして、来年アルミの針金で結束した部分から取り木をします。

作業解説と作業ポイント
実施時期は、樹木の成長時期で接ぎ枝が接ぎ部に届けば何時でもOKです。

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呼び接ぎにふさわしい葉性であるか見極め、接ぎ位置を決定します。


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底面が平坦になる様、あせりの少ない鋸でスリットを入れます。


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接ぎ枝の太さに合わせ深さ、幅を決めます。
(接ぎ枝の太さとスリット深さが同じぐらいになる様に又幅は固定釘の太さも考慮し、スリット部の仕上げ面粗さは呼び接ぎ枝の成長との関係が在ります。
呼び枝の新枝で皮を削らず実施する場合は、鋸でスリットしたままでOK)


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呼び接ぎ完了状態です。
接ぎ枝インの部分は葉を切除、アウト部はそのままにします。新芽の比較的柔らかい間に接ぐと活着が速い様です。


注意点
・接ぎ部にはトップジン等ペースト及びクリーム状の処置剤を使用すると被服され活着を阻害しますので厳禁。どうしても処置したい場合は、カットパスター又は水苔を枝イン側のみ行います。

本体側の巻きが早すぎると活着前にスリットが肉巻きし活着遅れし、活着してもドリル孔式呼び接ぎ同様になります。