盆裁は、絵画や彫刻とは異なり生き物であり、
植物の生きている姿の基本的条件は根との一体感に有ると云えます。
樹の前後左右を見て、写真1の様に根元部が少し奥に引きながら立ち上がる様が良いと思います。
写真2は、お腹を突き出した様な感じがしますのでいけません。
写真3の状態では何をどうするにも判断不可。
写真4のレベルに透かしますと不要枝や不良枝が解かり、解かれば作業につながります。
写真3,4のズミほどでは在りませんがこの通天楓も葉を透かし、
葉切りを行いますと どの様に針金かけをするのかが把握できます。
この通天楓は枝数より細く少し長めの枝で構成する株立ち(9?11幹)を目指しており、
私の最も好きな樹形です。モミジ、楓の真骨頂が問われます。