3. 時代進歩の中で小品盆栽を趣味にする条件つくり

趣味の範囲は多種多様であり、何よりも生活条件や家庭環境に左右され、日常生活が拘束される、管理が難しい等の意見が多く聞かれ、結果的に興味はあるが実践に踏み込めないのではないかと考えられる。

日本の製造業では問題点の解決手段や水準向上のためにQC(クォリティー、コントロール)手法を使うのが一般的であり、5〜6名編成でのQCサークル活動盛んである。

QC手法は、解らないものや出来ないものを、調査、解析、改善実施し、出来る様にする手法の一つである。
日本が世界に誇る生産技術は、このQC手法の上に成り立っていることを意識し、あらゆる場面で活用すべきである。

QC手法採用の理想は、小品盆栽を趣味にしたい希望の未経験者が5〜6名のチームをつくり、メンバー一人ひとりが役割分担して調査や検証し、解決方法をチームで検討、改善することによりメンバーのレベルが同レベルに向上することにある。即ち、QCサークル活動である。

ノーベル物理学者湯川秀樹は、「創造とは模倣である 模倣は商品の模倣ではなく プロセスの模倣である」と言っており、単に商品まねではなく、方法の真似をせよと言うのである。

盆栽の培養も「つくる」と言う観点で捉えるのであれば、現在を代表するものつくりの手法はQC手法である。