1. 現状
「杜松穂」今思えば懐かし樹種です。
コニファーでしょうが、何時しか杜松穂と云う良い呼称になりました。
今から20年程前、平板石に植えられた日本の風情とは異なる素晴しさに出会い、喧々諤々。
持ち込んだ方は、80歳位の年配者で3?5千円で売れればとの印象であったとのことであった。
良い雰囲気では在るが、評価(価格的)が難しく意見が分かれた。
私はこの樹を6万円と評価し、失笑を買いました。
内訳は、樹1万円、この樹を使い西洋風盆裁に仕立てた発想料5万円の評価です。
そんな関係で富士では、西洋杜松と呼称していました。
挿し木は容易、知人から頂戴したこの樹は、水やりも不十分な様ですが枯れずに頑張っています。
2. 植替え後
枯れ枝は除外し、植え付けてみました。
本数が少なく淡白な樹形ですが挿し木で増やし9幹か11幹を思考し、矢印部の3本は挿し木です。
接木用ビニールで密閉し保護しました。
樹高の高低に大きな差があるのは、自然界の営みを創造しました。
樹形は、このまま幹、枝共より垂直に上に伸ばして創る予定ですが鉢の鞍馬石は感心しませんので挿し木が発根した次年度に、薄鉢の短冊形で検討します。
肌荒れも速く、古色感も容易に楽しめ推奨樹種です。
3. 角度を変え挿し木追加
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2月 五葉松 間延び枝と根上り樹形の針金かけ の継続
1. 前回の状態
2. 植替え後
もう少し根が切り込めれば、葉がのっても9cm以下の樹高が確保できたのですが、次回以後の植替えにします。
後ろ枝の接木は活着済。
又、矢印部分の太さ対策は、状況も見ながら削り込みや切除をしての内法7cmの鉢を予定。
この鉢は、内法8cm、外法10cmです。
種々問題は、在りますが問題解決も盆裁つくりの楽しみです。尚、針金かけ直後の植替えは避け、最低2ヶ月位の間隔が必要です。
3. 苔張り後
苔張りをして見ました。
日の当ると思われる部分に日苔を、鉢の中でも日当たりが弱いと思う部分にビロード苔を張って自然さを考えてきましたが、用土の対するヒット感やアンジレーションがいまひとつです。
今後日常管理の中で醸成していくつもりです。
葉抜きしましたので葉がまとまっていませんが次第に馴染んで来ると思います。
1. 鬼ツタの素材
買い物帰り、民家の塀に拝巡らせた鬼ツタ。
秋の展示に使うべく挿し木を考えました。
2?3枝欲しい旨お願いすると「どうぞ、どうぞお好きなだけ」と言って頂けましたので、20分かけ広い壁から写真の素材を頂きました。
2. 本鉢に挿した鬼ツタ
鬼ツタは、葉が大きいので左の鉢の様にガッチリした鉢もヒット感があります。
又、右の様に、ツタの見所である紅葉を想定して反対色である青緑色の鉢も紅葉を引き立てますのでお試し下さい。
とにかくツタ類は、活着率が高い種類ですので直接本鉢挿しが速く楽しめます。
3. 本鉢に挿した鬼ツタ
夏ツタも同様です。
散歩途中の塀に「オヤ!」と思える枝がありましたので早速頂戴。
口に咥え帰宅。
志水作の紅葉と反対色の緑釉鉢に挿し8日目、もう保護キャップから取り出し棚下で管理。
10日後には様子を見ながら棚上に出しても良いのではなかと思います。
遅くまで保護キャップや棚下管理しますと間延びしますので。
1. 頂戴した多数の根
頂戴した大量の根。
ズミの古木の木肌は、剥がれ易いのですが、根の部分は、木肌が荒れたとき、亀甲状に割れ、皮が脱落し難いので楽しみです。
カイドウや、富士の小リンゴ等と同じ様に根で作ることを推奨します。
これだけの根から出来る根伏せの鉢数は、ザット300鉢。今まで捨てていたそうです。
2. 方向付け
個々に見るとプチ盆裁に最適な根です。
この様な素材を見ると、正に「樹が自分で出来、人は、その一部を手伝う」
この行為が盆裁つくりであることを実感します。
見方によっては、奇形であり、欠点とも取れますが欠点を長所に変えることが育てることであり、我が子を育てることと同様と考えますがとてもやり切れませんのでPB火の国へ送ります。
3. 植え付け
アット云う間に50鉢。3年後が楽しみです。
尚、この様な根伏せに適した根は、1.5号鉢で植替え2年、2号鉢で植替え3年後位が適しています。
植替え1年ですと根が単純な物が多いです。
黄実ズミ、赤実ズミ、カイドウ、小リンゴ等に関わる代議としては最適であり、富士ズミも力枝を付け育てますと以外と早く実がなりますのでお試し下さい。