3月 イボ幹杉 取り木

杉つくりのポイントは、切れる刃物と切除後の消毒
イボ幹杉は、杉の中で最推奨品

1. 素材

イボ幹杉 取り木 1

昨年も挿し木や取り木を行った素材ですが、鉢上面の様子、施肥の状態等いずれをとっても、樹木に対する感謝の念や愛が伝わらない。
いかに病気治療中とはいえ、生きものに対し、これでは樹が可哀そう。

イボ幹杉 取り木 2

イボ幹杉は、幹に小さなイボが無数にありここから発根します。芽当りが良く切込みにも強い杉です。

2. 透かし前

イボ幹杉 取り木 3

透かしは、各枝の下向き芽を全て除去したのみであるが杉つくりの基本です。

3. 透かし後

イボ幹杉 取り木 4

作業後はタイセンで消毒
針金部分で取り木をして6月に切り取り、矢印部に2回目の取り木計画。

4. 取り木作業A

イボ幹杉 取り木 5

環状剥離して、剥離部全面に1mmの針金を巻き付け親木との遮断をしました(木質部を凹にしても良い。

5. 取り木作業B

イボ幹杉 取り木 6

水苔を付け、ビニールで覆いました。水苔は5mm位に切り、切り離し時水苔の除去を容易にします。

6. 次年度準備

イボ幹杉 取り木 7

頭部の力枝は切断して、根元に接木して来年に備えます。
矢印の枝は、昨年の接木。黒は保熱のためです。