3月 イボ幹杉 取り木の継続
1. №3月10日の取り木
6月上旬取り木外しを狙って、時期は少し早い3月10日追込み及び取り木を実施。
結論から云うとこの作業の方法は、推奨出来ません。
それは、写真2の様に2ヶ月後の新芽の充実度は、取り木外しに堪える状態では在りません。
追込まず枝の先端を残し、懐枝の充実を図るべきであったと考えます。
2. 6月1日追込みと針金かけ後
芽当り状態は、この位置が現在最も良い正面と判断し、針金かけを実施しました。
この段階の状態、随時変化しますので臨機応変に正面多、流れは変えます。
※杉と云えば直幹です。
然し、電信柱の様な真直ぐな杉を見ることが多く在りますがこれはいけません。
直幹と云えども微かな曲がりを有した千年の風情が欲しいですね!
3. 6月14日取り木外し後
杉は樹勢確保が絶対条件であり、取木外しは、枝を切り込まず植え付けますと根の成長が良いと思います。
杉つくりのポイントは、切れる刃物と切除後の消毒
イボ幹杉は、杉の中で最推奨品
1. 素材
昨年も挿し木や取り木を行った素材ですが、鉢上面の様子、施肥の状態等いずれをとっても、樹木に対する感謝の念や愛が伝わらない。
いかに病気治療中とはいえ、生きものに対し、これでは樹が可哀そう。
イボ幹杉は、幹に小さなイボが無数にありここから発根します。芽当りが良く切込みにも強い杉です。
2. 透かし前
透かしは、各枝の下向き芽を全て除去したのみであるが杉つくりの基本です。
3. 透かし後
作業後はタイセンで消毒
針金部分で取り木をして6月に切り取り、矢印部に2回目の取り木計画。
4. 取り木作業A
環状剥離して、剥離部全面に1mmの針金を巻き付け親木との遮断をしました(木質部を凹にしても良い。
5. 取り木作業B
水苔を付け、ビニールで覆いました。水苔は5mm位に切り、切り離し時水苔の除去を容易にします。
6. 次年度準備
頭部の力枝は切断して、根元に接木して来年に備えます。
矢印の枝は、昨年の接木。黒は保熱のためです。