1. 挿し穂
15年前、小葉のクチナシが雅風展に貴重登録作品としてお目見えし、その細かさに驚嘆したものでした。
その後この樹は、樹勢がのらず持主のM氏も困惑していました。
私が冗談で「クチナシだから全部枝を切り込んで挿し木をしてはいかが」と言ったところ、「それも面白いな」。
そして何十万円と引き換えに挿し木(親きは消滅)にしたものです。
2. 挿し穂準備
当時この挿し穂を見れば、鼓動で体全体が動く様な感動があったはずです。
今回、15年前の感動を更に高揚すべく、挿し木を行いました。
挿し穂は、株立ちを想定し、挿し穂を用土に倒して置くイメージで作りました。
3. 挿し木
丁度15年前、富士樹会の会員(当時私も会員)に支給されたものとほぼ同様の姿です。
頂戴した日は、いろいろな創造がめぐり一睡も出来ませんと云うより、興奮が冷めず当日の勤務でも眠気はありませんでした。
度合いは異なりますがより当時に近い感動が得られる様挿し木をしました。
3年後、枝数32本で展示する目標です。
葉が小さいくちなしが「喜代誉」と言う名で販売されているのですが
母が言うにはこの「喜代誉」というのは
「父が勝手に名前をつけてしまった、いいのかねぇ?」
とのことでした。
父が名付け親ってことなんでしょうか?
私の名前も母の反対を押し切って父が付けたのでちょっと親近感。